No.194
2010/08/18 (Wed) 19:23:57
「どんべえって東京と大阪味違うねんで。」
っていうやつ、クラスに一人いた。
シャトーラトゥールって国ごとに味違うねんで。っていうはなしは大人になってからきいたが、
たぶん昔はどんべいの話をしていた人間に聞いたにちがいない。
大人になってもポジショニングっていうものはさほどかわらないもんである。
高校デビューはまあまあいたいが、大人デビューはもっといたい。
ワインはその「大人デビュー」をときに手伝ってしまう飲み物である。が反対に、素敵な大人になることも手伝ってくれる飲み物である。どっちになるかは本人のキャラしだいだ。
そう、国ごとに味が違うのだ。日本はたぶん重めで濃くて渋いのみたいなイメージでつくってくれてるのかな?なっかなか香りも味も開かないラトゥールは、この辺のクラスのワインを飲んでる人にとって、好き嫌いがはっきりしてる。ラトゥール嫌いな人は、オーブリオンとか、ラフィットを飲むほうがいいという意見をよく耳にするが、ちょっとわかるような気もする。
そして、このクラスのワインになると、料理のある場(レストラン)以外で飲むほうが良い場合だってある
年代もののいいワインはそれだけでおいしい。料理がいいワインの味を消すこともある。
また、自分で酒屋で買って、知り合い同士で飲むのもいいんじゃないかなとおもう。
レストランでボルドーワインを飲むときは、ここまでのクラスのボルドーを頼むよりは、もう少しふつーの金額のもので、クラシックなつくりなものが、私はボルドーの本来の(ブランドや儲け主義に走っていない)ボルドーワインをたのしめるんじゃないかしら・・・となんとなくおもっている。
ちゃんと酸があって、エレガントなボルドーワインこそが、フランス人の飲んでいるボルドーで、自然な感じがするのだ。
ボルドー=重め・・・というよりはボルドー=ほんまはちょっとしか重くない。
と書きたいけど、
ピノノワールや、コートデュローヌの北のほうのワインと比べると、やっぱり重めになるので、
うちのグラスワインメニューの説明書きには「少し重め」と簡潔に書いている。
あとついでに書くけど、ワインはどの年もおいしい。悪いワインはあるけど、悪い年のワインは悪いなんて話はとっくの昔にない。
法外な値段のワインと、管理の悪いワインと、不健康なワインと、醸造元から飲む人までの間に、誰かがウソをつけばあっという間に悪いワインになる
前回スコッチウイスキーとボルドーワインの話を書いた。
イギリスとボルドーは商業的に深いつながりがあった。技術の行き来や、考え方の行き来、技術者も
もちろんお互いの地域の酒造りに興味を示したのであろう。
互いに同じ職であったりすると、どんな風にやってんの?と聞きたくなるのは私も一緒だ。
メキシコのサービスマンと、イタリアのサービスマンと、シンガポールのサービスマンと、うちにはこんなお客さんがいて、こんなシェフがいて、こんなとこやからこんなサービスするねんとか、はなしをしてみたいもんである。そしていいものは学ぶ。
イギリスとボルドーの職人たちのこういう会話の中に、錬金術が含まれている場合だってあったのだろう。
ところで、わたしにとってイギリスのイメージは、映画の「眺めのいい部屋」や「マッチポイント」。
あと、ええとこの子はみんなラルフローレンのセーターきてる。私に子供がもしできたら、あほでもラルフローレンのセーターきせたら、かしこそうにみえるやろか・・・とマッチポイントをみながらおもった。
ラルフローレン着てるええとこの子はでかい家にすんでいて、貴族である。商業で成功した人がたくさんいて、取引してる場所のワインを買ったりするようになる。何ケースもワインを買ってくれる大顧客なら要望も聞くだろう。
さっき書いたように、色も味も濃く、甘いものが好きなイギリス人はワインにももちろんそれを求めたに違いない。
自分好みの味を同じ国の似通ったたくさんの舌たちがもとめたら、イギリス味のワインが出来上がるのは必然である。
いわゆる日本人好みならぬ、イギリス人好みに仕上がっていく。
ボルドーはブルゴーニュと違って、たくさんワインができる。
ひろくて大きいのだ。
しかも醸造技術も発達していて、どんなお好みのワインでも造れる。
歴史と、かかわった国、人、経済、宗教、土地、食文化は、「味」という情報にいっぱいつまってるものですねえ。
っていうやつ、クラスに一人いた。
シャトーラトゥールって国ごとに味違うねんで。っていうはなしは大人になってからきいたが、
たぶん昔はどんべいの話をしていた人間に聞いたにちがいない。
大人になってもポジショニングっていうものはさほどかわらないもんである。
高校デビューはまあまあいたいが、大人デビューはもっといたい。
ワインはその「大人デビュー」をときに手伝ってしまう飲み物である。が反対に、素敵な大人になることも手伝ってくれる飲み物である。どっちになるかは本人のキャラしだいだ。
そう、国ごとに味が違うのだ。日本はたぶん重めで濃くて渋いのみたいなイメージでつくってくれてるのかな?なっかなか香りも味も開かないラトゥールは、この辺のクラスのワインを飲んでる人にとって、好き嫌いがはっきりしてる。ラトゥール嫌いな人は、オーブリオンとか、ラフィットを飲むほうがいいという意見をよく耳にするが、ちょっとわかるような気もする。
そして、このクラスのワインになると、料理のある場(レストラン)以外で飲むほうが良い場合だってある
年代もののいいワインはそれだけでおいしい。料理がいいワインの味を消すこともある。
また、自分で酒屋で買って、知り合い同士で飲むのもいいんじゃないかなとおもう。
レストランでボルドーワインを飲むときは、ここまでのクラスのボルドーを頼むよりは、もう少しふつーの金額のもので、クラシックなつくりなものが、私はボルドーの本来の(ブランドや儲け主義に走っていない)ボルドーワインをたのしめるんじゃないかしら・・・となんとなくおもっている。
ちゃんと酸があって、エレガントなボルドーワインこそが、フランス人の飲んでいるボルドーで、自然な感じがするのだ。
ボルドー=重め・・・というよりはボルドー=ほんまはちょっとしか重くない。
と書きたいけど、
ピノノワールや、コートデュローヌの北のほうのワインと比べると、やっぱり重めになるので、
うちのグラスワインメニューの説明書きには「少し重め」と簡潔に書いている。
あとついでに書くけど、ワインはどの年もおいしい。悪いワインはあるけど、悪い年のワインは悪いなんて話はとっくの昔にない。
法外な値段のワインと、管理の悪いワインと、不健康なワインと、醸造元から飲む人までの間に、誰かがウソをつけばあっという間に悪いワインになる
前回スコッチウイスキーとボルドーワインの話を書いた。
イギリスとボルドーは商業的に深いつながりがあった。技術の行き来や、考え方の行き来、技術者も
もちろんお互いの地域の酒造りに興味を示したのであろう。
互いに同じ職であったりすると、どんな風にやってんの?と聞きたくなるのは私も一緒だ。
メキシコのサービスマンと、イタリアのサービスマンと、シンガポールのサービスマンと、うちにはこんなお客さんがいて、こんなシェフがいて、こんなとこやからこんなサービスするねんとか、はなしをしてみたいもんである。そしていいものは学ぶ。
イギリスとボルドーの職人たちのこういう会話の中に、錬金術が含まれている場合だってあったのだろう。
ところで、わたしにとってイギリスのイメージは、映画の「眺めのいい部屋」や「マッチポイント」。
あと、ええとこの子はみんなラルフローレンのセーターきてる。私に子供がもしできたら、あほでもラルフローレンのセーターきせたら、かしこそうにみえるやろか・・・とマッチポイントをみながらおもった。
ラルフローレン着てるええとこの子はでかい家にすんでいて、貴族である。商業で成功した人がたくさんいて、取引してる場所のワインを買ったりするようになる。何ケースもワインを買ってくれる大顧客なら要望も聞くだろう。
さっき書いたように、色も味も濃く、甘いものが好きなイギリス人はワインにももちろんそれを求めたに違いない。
自分好みの味を同じ国の似通ったたくさんの舌たちがもとめたら、イギリス味のワインが出来上がるのは必然である。
いわゆる日本人好みならぬ、イギリス人好みに仕上がっていく。
ボルドーはブルゴーニュと違って、たくさんワインができる。
ひろくて大きいのだ。
しかも醸造技術も発達していて、どんなお好みのワインでも造れる。
歴史と、かかわった国、人、経済、宗教、土地、食文化は、「味」という情報にいっぱいつまってるものですねえ。
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