忍者ブログ
AdminWriteComment
No.
2024/11/15 (Fri) 11:20:33

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

No.145
2010/05/16 (Sun) 15:29:44


枝肉を見た後に今度はうちにいつも来る、「西田さんが育てた牛」を見に行く。

私は最初、牛舎ってにおいがすごくて、ハエがぶんぶん飛んでるんだろうなとおもっていったら、
くさくもないし、ハエもぶんぶん飛んでいなかった。
西田さんと、西田さんのお父さんとお母さん。三人で世話している。
100頭ぐらい牛がいた。
牛に名前がついていて、ちょっとかわった名前がいっぱいあった。
「レインボー」とか「笑顔の向こう」とか、「レモン」とか。

みんな黒牛。仔牛から大人の牛までいっぱいいた。

明日(17日)、屠殺の牛がいた。この牛の牛タンがうちの店にくる。


tan.jpg







西田さんとこの牛はみんな人懐っこく、私やシェフや山門君の足や手をべろべろなめ、くんくん匂いをかぎ、柵のあいだからみんなのぞきこんでいた

かわいい。

たぶん西田さんのお人柄なんでしょうね。みんなやさしい牛たちです。

こんど来る牛タンの牛にもシェフはべろべろなめられていた。
PR
No.144
2010/05/16 (Sun) 14:43:41

せりで売られた牛、その次の日屠蓄される。そして、枝肉という状態になる。

tuuro.jpg
食肉を見るために白衣に着替え、長靴をはく。
そして、手をあらって、消毒の部屋にはいってから、冷蔵庫にむかって
歩いているところ





eda.jpg


2m~3m近くある枝肉の状態の牛




ずらっとならんでいました。
さっきまで生きている牛をみていた直後だったので、正直びっくりしました。

ものの流れとして、「肉屋さんが買う肉を買う肉屋」がくるのがここです。
花房さんはこの前の段階の、生きている牛から見て買っていますので、誰がこの牛を育てたかまで、
必ず確認します。

心無い生産者からの牛は枝肉の段階のチェックでどんなにいい牛でもかわないそうです。

さて、どんな風に牛を見るか。こんな感じです。

check.jpg







枝肉には真ん中あたりに切れ目があります。
そこで、さしの入り具合、色、脂などをみる。五感をフルにつかって、肉を選びます。



64b628ab.jpg









あと、ももの部分もみます。懐中電灯片手に。
ちなみにシェフの身長は183cm、枝肉の大きさ、どんなけ大きいか、想像してみてください。



e0f4b840.jpg




さっきの枝肉の真ん中の切れ込みからみえる肉の状態
ちなみにこの肉はA5クラスのもの


a2.jpg



コレは別の枝肉。(A2クラスのもの)
赤身が多く、さしは少ないです。



さて、このA5とかA4とかと呼ばれるランクですが、なんなんだろう。とおもっていたら、
こんな感じの表をみせてもらいました。
下に貼り付けてるのは神戸牛の格付け表なので、私が見たのとは若干違いますが、ほぼ同じようなものです。

79bff5b1.jpg






肉の色やサシの入り具合でA1 A2 A3 A4 A5と分けられています。
Aだけじゃなくて、Bから始まるランクの肉もありました。
あと、脂の色のランクも書いていました。






No.143
2010/05/14 (Fri) 23:01:31


せりのあと、仔牛などは大人になるよう成長させるが
ただ、ミルクの出ないホルスタインの男の仔牛は肉になる。

子供を産めなくなった女牛、ミルクの出なくなった女牛なども最後は肉になる。

子供を生んで、ミルクもたくさん出ているときは飼っているが、そうじゃなくなると、
えさ代ももったいないし、また別の牛もいるので、せりに出されるということらしい。

d32c5aaa.jpgミルクが出なくなった牛。えさをへらされているので
やせていました。







855dbd52.jpg子供を産めなくなった女牛

こちらもやせています。





牛の年齢は角や歯をみて判断するらしいです。

あと、えさ代はだいたい1頭1日500円ぐらいです。一ヶ月で15000円
100匹飼ってたら・・・
えさ代もかかりますね。

歳をおいますと内臓なども小さく、内臓は人間が食べれるような大きさではないそうです。
肉質もかたいのと、身がやせています。
こういう牛はだいたいミンチになります。

どんな牛もわたしたちの食をささえてくれているのですね。

たとえば冷凍食品のハンバーグなど、少々かたいミンチ肉でもだいじょうぶですし、子供のお弁当の
中を支えてくれてるのは、年老いた牛や、男の仔牛などかもしれません。

「えーこんな牛たべたくない!」て思う人もいるかもしれません。
でも、この牛たちは人間が食べるためだけにそだてられた牛たちなのです。

最後はミンチになって、食をささえてくれているのだねと、私は思いました。

8097646b.jpg

ホルスタインの仔牛の男の子 4月25日前後に産まれたばかり。
たった2週間でミンチになります。




せりおとされたその日に屠蓄場へいき、次の日の朝に屠蓄です。

花房さんが、屠蓄の前に牛は涙を流し、ぶるぶる怖くて震えるといっていました。




No.142
2010/05/14 (Fri) 14:57:58


ホルスタイン(いわゆる牛乳のための白と黒の牛)と黒毛和牛のかけあわせをFIと呼ぶ。

交雑種=F1

F1 の仔牛のせりをやっていた。

ae87365d.jpg







牛だってお父さん似お母さん似がある。生まれてみないとこれまたもちろんわからないけど
写真のように、黒牛よりになるかホルスタインよりになるかわからないのだ。
こんなのもいた。

5fbe3d78.jpg







大人のF1の牛ですが、足に注目。足だけホルス。

seri.jpg


コレはせりがまさに行われているところ




テーブルの下にボタンがあって、金額をいれていく。
dennkou.jpg







電光掲示版に表示。
F1でもホルス似はだいたい5万円ぐらい。黒牛似は15万円ぐらいでせりおとされていく。
血統などが牛は大事なので、必ず親牛の血統をよみあげていく。

seri2.jpg









No.141
2010/05/13 (Thu) 15:25:22

今日のせりは、スーパーや加工業者向けのせりでした。
私はこのせりでいろんな牛にあいました。

どの牛も、私たちの生活をささえてくれています。
子供のお弁当のハンバーグ、いろんな給食、お金がないときありがたいミンチ肉。
どんな牛も、何らかの形でたべることができる。
骨はラーメン屋のスープにもなる。
皮はカバンになる。

年老いても、仔牛でも、人間のために生まれ、生きて、売られ、死を迎える前日の牛が、せり場に
たくさんつながれていた。




 

[1]  [2]  [3]  [4
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新CM
[12/12 wmfnwdskkb]
[12/12 ipdzmdthst]
[12/12 rkwjonztig]
[12/11 onpvxyhwii]
[12/11 bqgswibrug]
最新TB
プロフィール
HN:
zorro
年齢:
46
性別:
女性
誕生日:
1978/01/29
職業:
セルヴーズ
趣味:
映画鑑賞 読書  カメラ(GR DIGITAL)
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]