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No.127
2010/04/06 (Tue) 16:08:26


ひっさげるくらいの大きさのマグロのことを「ひっさげ」と呼ぶ。
いかってて、ぴかっとしたいいのが入ったので、ランチの前菜で今日はありました。

さて「いかってる」と状態の話。

よく「この魚いかってて、ええかんじや」などという。「いかってる」ってどんなことか良くわからないので、シェフに聞く。

魚を獲る、殺す。その後魚は死後硬直する。

獲ってから死後硬直までの間の、さかなの身の状態のことを「いかってる」と言う。

いかってる状態がおいしい。

「いかってる」という状態(死んでから死後硬直までの間)を保つために「さかなをしめる(人間が殺す)」という作業をする。魚は死んでるけど細胞は生きている状態です。


食感として、いかってる魚は、やわらかく、こりっとしたかんじがある。
しめてない魚は(いかってない状態)、ゴムみたいでかたい。

・・・という情報をまず基本にここからさらに、もう少しくわしいはなしです。

魚を獲る>魚殺す(=しめる、魚は死んでいるが細胞は生きている、死後硬直までまだなってない状態を保っている)>細胞が死んでいく・・・この「細胞が死んで硬直した」のが「しまる(魚が自然にしまる)」である。

しめる(殺す)としまる(自然にかたくなる)の違いわかっていただけたでしょうか。

「しめる」のあとの「いかってる状態」は魚の大きさにもよりますが、だいたい18時間ぐらいです。
その後は「しまる」(魚の細胞が死んで身がかたくなる)「しまる」のときはもちろん食感もかたいです。

では、「しめる」ではなく、「しまる」のあとの話。(ながながしい?)

「しまる」という身のかたい状態から、今度はやわらかくなっていく。
真鯛などのちょっと身の大きいものは「しまる」のあと、アミノ酸がでて旨みがでるのでおいしい・・・というはなしもある。
コレが良く耳にする、「魚は新鮮なものより、ちょっと寝かしたほうがおいしいねん」ってやつである。

「しめる」のはなしついでに「のじめ」と言う言葉も説明・・・(すんません、もうちょっとでおわるんで・・・)
普通の漁業は1日で帰ってくる。
遠洋の魚(昔社会の時間ででならった遠洋漁業ではない。2日~3日かけて海に出る漁のことですよ)の魚などは、魚獲って、しめない。そのまま氷をかます。すると、かってに「しまる」ので「のじめ」という。

のじめの魚紹介。

40kgぐらいある魚(クエとか寒ブリなど)は、ねかして(熟成という人もいる)10日ぐらい。
あとサワラ、クロムツ、ヨコワなども、のじめ魚。
回遊魚や、深海の魚、おおっきい魚などは、基本のじめ。

ちなみにフランスの魚はほぼ「のじめ」なので、市場でさかなをみたら、「しまる」の状態から時間経ちすぎてぬるぬるでずるずるのものや、びよーんてそってるものもよくあります(笑)

さあ後は魚をたべて研究だ(笑)



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